2011年5月10日火曜日

世代の代表「鈴木先生」

  学校を題材にしたドラマは今までにも沢山あった。僕が高校生の頃には武田鉄矢さんが金八先生をやっていた。明らかな熱血教師だ。最近金八先生ファイナルが放送されていた。
  TV東京で月曜午後10時に「鈴木先生」と言うドラマがスタートしてGyaoで3話見ることが出来た。まず時間帯だ。ターゲットを同世代の子供にするのであれば「金八先生」ぐらいの時間がベストだ。つまり、ターゲットは働き始めの20代前半の人達だ。デフレ時代と言われ20年が経ち若者たちの雇用環境はけして褒められる社会ではない。ここが隠れたテーマに成っているようだ。終身雇用を求めると地方公務員ぐらいでないと難しいのだ。
  学校には未成熟な社会の縮図がある。しかもそこには自分達で問題を解決出来無い子供たちが生活しているのだ。では問題の鈴木先生は何歳なのか?はっきりした設定は分からないが大学を卒業して2~3年目の教師と感じた。すると年齢は24~26歳ぐらいではないだろうか?
  僕が中学生の時でも新任の先生は体罰が出来ず口で注意する事に大変苦労していた。今の時代ではモンスタペアレントと言われる親も居てより厳しい現状があるだろう。現在のでも未成熟な僕自身が親の価値観や教育や倫理等が正しいと思い育ってきた子どもを教育する事を考えると、どれだけ大変かが想像できる。
  僕自身両親を見てきて結婚とは「忍耐」と思わせるほど、父親はワガママで母親は我慢強かった。それぐらい結婚に魅力を感じない価値観を持っていた。また、実社会に出ると生活資金という事でお金に価値観が偏る傾向がある。その場、その場の精神状態でもなにか譲れない時もある。
  このドラマの真のテーマは人間の価値観とその追求ではないだろうか?教育者と言う監視された職業と子供たちの見本的立場また口頭で伝える教育の難しさ。「生徒=お客様」や給食費も払わない親等間違った価値観をいかに考えさせるかだ。
  今振り返って学校時代を思う。殴ってでも教えた方が良い子供は何人も居たのではないだろうか?矛盾を感じる若者の苦悩それが鈴木先生なのだろう。